永遠の命

東京に住んでた頃、とある教会で聖歌隊に入っていました。

結婚式用？のような教会で、オーディションをパスして入るようなプロフェッショナルな聖歌隊。

西麻布の一角にたたずんでるかんじの、芸能人の結婚式もよくあるところです。

そこで、いわゆる“声楽”というものにちゃんと出会いました。
ほかのメンバーはみんな声楽科卒で、オペラ劇団にも入ってるひともいるようなところです。

ハイレベルなところですんごく学んだことを覚えています。
そこではアルトを担当してて、レギュラーメンバーにもなりました。

東京を離れるということで、その聖歌隊からも離れました。

そんとき、結婚式で歌ってた曲でアベマリアという曲があります。
この曲は有名なバッハのではなくて、カッチーニの作曲のものです。
大好きになって自分のライブであとでポップスバージョンにして歌ったりもしました。

そして、もう一曲、この聖歌隊にいるときに出会った曲で大好きな曲があります。
“オンブラマイフ”という曲です。

自分の結婚式の入場でも、使ったくらい好きになりました。

東京を去る時に、この教会でわたしは洗礼をうけました。
今はわかりませんが、その当時その聖歌隊でクリスチャンだったのはわたしだけです。
そのときに、そのテスティモニーのかわりにアベマリアを英語の歌詞を加えて歌いました。
ちょうどそこのオルガニストの子がその洗礼式のためにわたしの伴奏をピアノでしてくれました。

その子はとっても才能があって、わたしと年も近かったのでよく話もしました。
新宿のライブハウスで歌った時にも来てくれて即席で伴奏をしてくれたこともありました。
わたしが結婚したときには、結婚祝いを送ってきてくれました。

今日その教会の牧師さんからメールがきました。
彼女が亡くなったって。

彼氏とのいざこざで、その彼氏に殺されたって。
そして、その彼氏もそのあとすぐに後を追ったそうです。

彼女がどんな想いで最後の瞬間をむかえたのか。考えるのも心がはりさけそうです。

彼女はいまどこにいますか？
神様といっしょに天国で座っていますように。
傷口も痛みもなおり、あの笑顔で楽しい話をしていますように。

祈ってます。